頭のいい人
というなんとも具体性の欠けた表現が嫌いだ。
頭の良さには複数の要素があるはずで、
それぞれを定量的に評価することは難しいし、
それぞれの要素のバランスもあるし、
自分の状況で何が必要か、自分の能力を活かせているかどうかによっても評価が変わってくるはずだからだ。
頭の回転が速い人、記憶力が抜群の人、情報処理速度が速い人、独特なものの見方ができる人、奇抜なアイディアが思いつく人、多言語を使いこなす人
いずれも頭がいいと言われる要素の一つだとは思うけれど
これらを一つの能力で説明するのは不可能だ
いわゆる偏差値の高い大学に入れる人は記憶力と情報処理速度には秀でていると思うけれど
それだって自分の興味のあることに限定されている人もいるし、
全てがバランスよくなくても素晴らしい業績を残す/残してきた方はたくさんいる
知り合いに上記の条件が全て普通の人より尋常でなく得意な人がいるが、
その人はその場ではぽんぽんいいアイディアを思いついて提案するけれど、
1週間も経つと本当に興味のないことはすっかり忘れてしまう
日々物凄くたくさんのことを考えているから興味のないことを置いておくスペースがないのだと思うのだけれど、本当にすっかり忘れているから逆にこちらはびっくりする
なんかこう、平均から外れた人は凸凹しているというか、滑らかではない感じがある。
これが秀才と天才の違いということかもしれないが。
凡人には理解し得ないのが少し悲しい。