歳をとるにつれて本の好みが変わってきた。
きっと初めて本に触れたのは絵本で、
母が読んでくれたものだろう。
だがこれはあんまり覚えていない。
小学生まではファンタジーが大好きだった。
ハリーポッター、サークルオブマジック、
バーティミアス、ダレンシャン
そういったファンタジー小説がちょうど世に出た時期と、文字や漢字が読めるようになるタイミングが同じで、
初めは母に夜な夜な読み聞かせてもらい、
読めるようになってからは自分で読んだ
魔法、特殊能力、そういうの現実離れしたのが好きな子供だった。
小学校中学年くらいから、推理小説にハマり始めた。青い鳥文庫の小学生向けミステリー 夢水清志郎シリーズや、子供向けの江戸川乱歩、シャーロックホームズ、三毛猫ホームズ、アガサクリスティ
中高生になってもミステリー好きなのはあまり変わらず、一時期は東野圭吾ばかり読んでいたし、大人向けの江戸川乱歩全集をひっくり返したりした。万城目学を知ったのもこの頃で、はじめは鹿男あをによし、鴨川ホルモーでがっつり持っていかれた。加えて、所謂名作と言われる有名な本も読むこともあった。
大学生になって、村上春樹ばかり読む時期が訪れた。(大学生、村上春樹、ありがちなパターンなように思える)伊坂幸太郎も大学から。名作を読むなかで、三島由紀夫、遠藤周作、ヘッセが印象に残っている。
星の王子さまを繰り返し読んだのもこの頃
ある時から、軽い明るいものを好むようになった。さくらももことか、群ようこのエッセイみたいな。村上春樹の長編を腰を据えて読むほど体力が残っていなくて。
ミステリーもどうもフィクションだと分かっていても人が亡くなり、犯人が罪人として捕まるのがどうも受け付けず
それでも時たま、ジョージオーウェルの1984みたいなのを読むことがある。
本から元気をもらおうと軽めのほんわか小説を買うくせに、
性格が捻くれているために
そんな世の中とんとん拍子で上手くいくかい、
そんなんなら誰も苦労せんわい
と思う自分もいたりする
結局、後々印象に残るのは、その場の一時的な興奮を与えてくれるエンタメ小説より、
哲学的な考えを提示してくれる話だ。
色々な本に出会ってきた。
これからも面白い本に出会えますように。